公的課題の解決実践事例 ケーススタディ
公的機関においてフレームワークを活用して課題解決に取り組んだ事例を解説しています。何を変革したか(What)よりも、どのように変革したか(How to)に重点を置き、他の公的機関でも参照できるようなナレッジの抽出を行っています。
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窓口BPRの実践事例から学ぶステークホルダーマネジメント
この記事では、深谷市の窓口BPR事例を取り上げ、プロジェクトに関係するステークホルダー(利害関係者)のニーズを捉え、関係性を構築する「ステークホルダーマネジメント」の考え方をご紹介します。このケースでは、収税課が中心となって、部門が異なる担当部署を巻き込み、横串を通した連携を進めました。その結果、市民の利便性を向上させ、職員の業務負担を減らし、業務の効率化を実現することができました。
関連フレームワーク:
行動観察, ステークホルダーマネジメント, ペルソナ
プロジェクトマネジメント, デザイン思考, ファシリテーション, コミュニケーション設計
関連スキル:

デザイン思考・システム思考による行政サービスやサイト・アプリの企画とデザイン(横浜市子育て応援サイト・アプリ「パマトコ」を例にして)
デザイン思考・システム思考は、これからの行政サービスの企画・設計、特に市民のニーズを捉えたデジタルサービスの企画・設計に有効な手法です。
横浜市は、子育て世帯に優しい都市を目指しており、2024年7月に子育て世帯向けサイト・アプリ「パマトコ」をリリースしました。このアプリは、子育て関連手続きをオンライン化し、電子母子健康手帳機能や子育てに関する情報・イベント情報提供など、多くの機能を提供しています。
本稿では、「パマトコ」のサービスの企画と基本設計からリリースまでのプロセスにおいて、デザイン思考やシステム思考をどのように活用したのか、その取り組みを解説します。
関連フレームワーク:
CVCA, バリューグラフ, シナリオグラフ, ピュー・コンセプト・セレクション
デザイン思考, システム思考
関連スキル:

部門横断型協働のデザイン
多くの公的機関が、部門をまたぐ課題に直面しています。こうした課題は特定 すること自体が難しく、さらに課題に対してインパクトのある変化を起こすための勢いを組織全体としてつけていくことはより困難です。デンマークのフレゼリシア市(Fredericia Municipality)の健康福祉部門では、部門間で協働するための新しい方法論である部門横断型協働のデザイン(CD2)のプロセスを開発しました。本ケーススタディでは、取り組んだ課題や解決のプロセス、その過程で創出された価値について紹介しています。
関連フレームワーク:
デザイン思考, 部門間協働デザイン, ステークホルダーマネジメント
関連スキル:

アセスメントツールとペルソナを活用した管理職のデジタルコンピテンシー向上
世界の多くの公的機関がデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んでいますが、その実践に当たって重要となる職員のデジタルコンピテンシーは見落とされがちです。デンマークのアルバーツルンド市(Albertslund)とグロストルップ(Glostrup)市では、管理職がこの事実を認識し、デジタルコンピテンシーを向上させるための取り組みを進めました。その結果、管理職が組織のDXを主導するために求められるデジタルコンピテンシーを強化することができました。ここで行われた主要な取り組みの一つが、管理職のデジタルコンピテンシーに関する定期的なアセスメントでした。
関連フレームワーク:
デジタルコンピテンシーウィール, ペルソナ
デジタルコンピテンシーアセスメント
関連スキル: